島だった件について

きのう行ってみた所をGoogleマップで見てみた。あの埠頭や波止場があった所は島だったのだとわかった。ちょっと驚いた。いや、ほぼぐるりと一周したのだけれどぜんぜん気付かなかった。すぐに一周できる島なんていうのをテレビで見たことはあったけれど、自分はひきこもりだし、海外なんて行くことはないから無縁だ、などと思っていた。まさかすぐ近くにそんなものがあったとは、そして知らない間に島を一周するという経験をしてしまうとは思っても見なかった。今頃になってちょっとしたリゾート気分を味わっている。そして余韻に浸っている。潮風と、磯の香りと、人が捨てていった生ごみのにおいと、あの海の風景と、人気の少ない寂しげな産業団地と、他にもいろいろあるけれど表現できない。

本当は少ないけれど人はいたし波止場には釣り客が数名いた。けれど、僕の中では人と風景は溶け合わない。人影は、近くにいようと遠くにいようと僕の視界に突き刺さってくる。